勝田マラソン2023〜レース〜
長距離ランナーであれば、身長が160cmなら体重は50kg前後が「らしい」体型なのだと思うが、僕は57kg台でレースを迎えることが多い。
57kgのときで体脂肪率一桁だから脂肪が多いというわけではない、骨太で筋肉質なだけだ。
そんな体型のせいか「走り方がパワフルだよね」とよく言われる。
パワフルに走ってるつもりはないんだけどなぁ…。
ただ、そんなクッパ型ランナーだからこそ「フルでは反発が強すぎて…」と避けられがちなメタスピードスカイ+が逆に合うと思い、スカイとスカイ+で悩んだ結果スカイ+を選んだ。
ちなみに勝田当日、松本マラソンが終わってから暴飲暴食をする日が増え、正月に増えた体重がなかなか減らず、体重が松本マラソンの時より1kgくらい重かった。
レースのテーマは松本マラソンの時と同じく「32kmまでは眠ったように走る」。
長野マラソンの時は途中で集団から飛び出してしまい、それが30km過ぎのペースダウンの原因になった。
松本マラソンの時は終始自分のペースで走れたからか32kmまで我慢でき、それ以降のペースアップにつながった。
そんな経験から今回も「32kmまでは眠ったように走る」をテーマに選んだ。
さて、長野マラソン2022とラップが似通っていたので、それと比較しながらレースを見ていきたい。
とはいってもコースが違うしもちろんアップダウンの場所も違うから、ざっくりした比較にとどめたい。
【スタート〜8km】←勝田 長野→
スタート整列時間が決まっていなかったため、スタート前にのんびり過ごしてトイレに行っていたら意外と時間が過ぎてしまい若干焦ったけど、無事スタート地点に整列。
号砲がなりスタート。
その直後、少し前を走っていたランナーが転倒。
巻き込まれそうになったけどなんとか回避。
「あの人大丈夫かや?」なんて思いながらしばらく走っていたら横から「足引っかけられました」という会話が聞こえてきた。
無事仲間のところへ戻れたみたいでよかった。
ちなみに、そのランナーのその後はわらかない。
【8km〜16km】←勝田 長野→
ちょうどいいペースで走ってるランナーが早い段階で見つかり、3'40-45/kmでレースが進む。
ラップタイムにある通りホントに一定ペースでめちゃめちゃ走りやすかった。
その後、9km地点くらいで後ろから大きな足音が。
弱虫ペダルでのインターハイ3日目かってくらいの大集団が迫ってきていて、スッと吸収された。
「え?最初っからここにいましたけど??」的な空気を出しつつ3列目くらいを走る。
その集団から飛び出すランナーもいたけど「32kmまでは寝てなきゃいかん」と思い集団の中で淡々と。
13km付近から始まる、おそらくこのコース最大の下り→登りも力まず淡々と。
そこも含め、所々ある登りで集団から少し離されるが、平坦になったところでのんびり追いつく、そんな繰り返し。
【16km〜24km】←勝田 長野→
スタートしてからずっとはるやまさん御一行が20秒くらい前を走っていたが、ここでもそんな展開が続く。
レース後、応援ナビでレースを追ってくれていたオグオグさんから「はるやまさんとずっとバチバチでしたね」というLINEがあった。
そのくらい終始近いところを走っていた。
これ、定点カメラとかで観察できてたらけっこう楽しめたんじゃないかと思う。
そういえば、僕がいた集団の間にずっと審判車がいたんだけど、これって前の集団に女子の先頭がいたから?
そして、この区間は長野マラソンにおいてのいちばん問題な区間。
長野マラソンは20km過ぎに五輪大橋があるのだが、その手前あたりから若干ペースが落ち集団がギュッと固まった。
そこで横を走るランナーと何度も接触して我慢しきれずに飛び出してしまったのだ。
そこから6kmの無理のツケがくるのだが、それはこれ以降のお話。
【24km〜32km】←勝田 長野→
勝田において問題の区間はココ。
「長野マラソンと同じ轍は踏まないように」と集団最後方を走っていたのだが、コーナーや審判車の影響でなぜか集団最前列に。
それが27km過ぎあたり。
28km地点のラップを見て「このペースでこの身体の感じならいけんじゃね?」と、集団から抜け出しちゃった。
あとから振り返れば極端にラップが落ちたわけではなく、数秒落ちたとはいえ誤差の範囲内。
たぶん、20km過ぎから3'45-50/kmのラップが増えたことにより「ペース落ちたなぁ」と勘違いしてしまったんだと思う。
飛び出した直後に追いついたはるやまさんにご挨拶しようかと悩んだけど「気付かれなかったらただの痛い奴じゃん」と思い無言で前に出て、そのあたりにあった陸橋を登って下り29km地点通過。
その間のラップ3'37/km。
「…やべ、はや。」
と思ってもあとの祭り。
少しペースを落としたら数人に抜かれる。
集団がばらけるキッカケを作っただけで、自分はそこで一気に苦しくなった。
なんとかリズムを立て直そうと「ピュッ」と抜いていくランナーではなく「ジワッ」と抜いていくランナーの背後につく。
離されそうになりながらもなんとかついてリズムを立て直す。
そこから先は我慢しかなかった。
あ、そういえば。
長野マラソンは30kmからペースが落ち始め、それ以降は歯止めがかかりませんでしたとさ。
【32km〜40km】←勝田 長野→
三段坂?三連坂?も我慢で乗り切り、37km過ぎからの長いストレートで確認できるアップダウンに「マジか…」と思い。
それでも、2週間前のキツかった32km(4'00/kmでもすげーキツかった)を思い出して「あんときもこんくらいキツかったけど最後までついて走れた」と過去の栄光っぽいものにすがり、なんとか40kmまでは耐えられた。
【40km〜ゴール】←勝田 長野→
そこから先は「チーン」ですよ。
落ちていくペースになす術なし。
後ろからくるランナーの足音に怯えながらなんとかゴール。
正式なタイムは2:39'00。
その1秒が削り出せなかった。
一応自己ベストだけど、う〜んな結果。
勝田の6日後にあった土曜練習会でレジェンドに「なんであの練習ができててこのタイムでしか走れないの?」と言われたけど、いや〜そうなんすよ。
レジェンドの言葉がグサッとささった、というか、あいていた穴にピンポイントでグサッとやられた気分。
まぁまぁそんなわけで茨城まで遠征した本当の目的の「ついで」(?)のイベントは無事終了。
※本当の目的はレース後に待ち構えていた。