みつろー’s runnikki

ランニングについて書いています。座右の銘は「無理をしない」。

長野県縦断駅伝予選会、それとそれまで

9月19日(月)、長野県縦断駅伝の予選会が行われた。

予選会っつーか、実質は「標準記録突破挑戦会」。

それに出走して来たわけだが、大きな(やっぱ中くらいの)目標とするレースだった。

それが終わり一区切りついたので、備忘録も兼ねてそのレースまでのことを書こうと思う。

 

話は5ヶ月ほど遡り4月。

長野マラソン

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思えばここが始まりだったと思う。

 

レース後は大きなダメージもなく、またその2週間後に市町村対抗駅伝が控えていたため、疲労をしっかり抜くことをせずに駅伝にむけてスピード練習を行った。

 

市町村対抗駅伝後はトラックレースで結果を残そうと思い、5月中はスピード練習を多めに取り入れた。

 

慣れない(というか嫌いな)スピード練習、慣れないスパイク、感知できなかった長野マラソンのダメージ。

そういったものの積み重ねか、ゴールデンウィークが明けたあたりから右足のシンスプリントと膝下が痛くなった。

それでも走れないことはなかったので、JDと一緒にポイント練習をしたりトラックレースに出たりしていた。

並のJDじゃないのでこっちも必死だったけど、JDに追っかけられるのは、まぁそれはそれで…。

 

ほいでトドメは6月5日。

安曇野ハーフマラソン

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出ない方がいいとは思いつつ、実家の近くを通るし甥っ子が見に来るって言うし、出ちゃった。(もちろんレースにね)

痛みが悪化していたことに加え、直角コーナーが多いコースで足への負荷が大きかった。

痛みがなければそれほど苦にならない直角コーナーだが、痛みを庇いながらゆっくり曲がって加速、の繰り返し。

レース後からはまともに走ることができなくなった。

そこから7月末までのおよそ2ヶ月間はロードバイクに乗ることの方が多く、足で走る走行距離は激減。

5'00/kmくらいでジョグをしていても途中で痛みが悪化して8'00/kmにペースダウンしたこともあった。←諏訪湖の反対側でそうなったもんだから、痛かろうがあと半分進むしかないというね。

ポイント練習もロードバイクで行わざるを得ない状態。

ロードバイクに乗ることはそれはそれで楽しかったけど、「クロストレーニング」と呼ぶにはロードバイクが多すぎた。

しかも、エイトピークストライアスロンが開催される時期だったため、「トライアスロン出るんですか?」とそこここで言われる始末。

 

そんな状況の中走ったやぶはら高原はくさいマラソンは、もちろん散々な結果。

安曇野ハーフで『無理して走らない方がいい』って学ばなかっただ?」と言う声は無視。

 

7月後半にあったスノーハープ駅伝大会も同様。

安曇野ハーフとやぶはらで学んだことは?え?バカなの?」と言う声は無視。うるせーよ。

 

そして8月。

「走っても走らなくても痛いものは痛い、なら走っちゃえ」と開き直り、「痛くない痛くない、痛いのは気のせいだ。…やっぱいてーな、くそ。」と思いながら、痛かろうがかゆかろうがくすぐったがろうが蚊に刺されていようが走ることにした。

(この時期は野良仕事をしていると必ずと言っていいほど蚊に刺される)

そのときに気をつけたことは、痛い箇所を庇わないこと。

庇って走ると他の箇所に負担がかかり今度はそこを痛める、なんてのはよくある話で、それを避けるためだ。

 

そんな感じで走っていた8月10日ごろに新たなアクシンデント。

朝起きたら、なぜか右膝の上の内側が痛いのだ。

前の晩から痛かったとか前兆があったとかではなく急に、だ。

布団に入るのがめんどくさくて畳の上で寝たことがいけなかったのか?(畳で寝るの、気持ちいいよね?)

打ち身的な感じで筋肉表面が痛かっただけだったため数日で治るだろうとは思っていたけど膝を曲げるととにかく痛い。

痛みが発生した日は我慢して走れたけど、翌日は歩くのもやっとでとても走れる状態ではなかった。

曲げると痛いということはロードバイクにすら乗れない。

 

そんな状態で走ったお盆駅伝も散々な結果。

「え、安曇野ハーフとやぶはらとスノーハープと…」以下同文。もうごめんなさい。

 

しかし状況一変。

お盆駅伝が終わったあたりから打ち身的痛さが和らぎ、シンスプリントや膝下の痛みも日に日に和らいでいった。

お世話になってる「はやし鍼灸整骨院」の林先生に言われたとおりガシガシ使った結果、痛みの原因となっていた箇所の緊張がいい意味でプツンと切れたのではないかと思う。

ちなみに、なぜ「はやし」が平仮名なのかは永遠の謎です。

 

接着剤でくっついてしまったものは放っておいても離れることはないけど、強引に剥がそうとしたら案外綺麗に剥がれた、それに似た感覚。

数ヶ月ぶりになんのストレスもなく走れることにホッとした。

 

怪我について振り返ると、治すためにした自分でできることは「ほぐすこと」と「使うこと」。

ほぐさずに使っているだけだと悪化して最悪の場合は疲労骨折、なんてことになりかねない、「ほぐすこと」と「使うこと」の両方が必要。

凝っている箇所を痛いくらい、てかめちゃめちゃ痛くなるまで指圧したりフォームローラーでゴリゴリやったりする。

んで、痛くても走る。

走り始めの最初は痛いけど、しばらく走っていると筋肉がほぐれてきて痛みが小さくなる。

そんな感じで「ほぐすこと」と「使うこと」をしていたら、あるときから痛みが小さくなっていった。

特に、ほぐすことをそれまでより強烈にやり始めてから急激に良くなっていったように思う。

今思えば、強烈にほぐすことをもっと早くからやっていればここまで長引かずに済んだと思う。

また、「痛いときは安静に」と思いがちだが、安静にすべき痛みと使うべき痛みがあり、筋肉系の痛みなら使った方が早く治ると僕は思う。(数年前に軽い肉離れをした時も、痛くない程度のペースで走ったら数日で治った)

 

 

さて話を戻して。

痛みが和らぐことと状態が戻ることは別問題。

 

まだ痛みが大きかった8月2日。

故障前なら3'30/km弱で行えた6kmペース走が4'00/km弱でしか行えない。

 

痛みが和らぎ始めた8月15日。

3'45/kmくらいでは出来ていた20kmペース走が4'20/km弱でしか行えない。

 

要するに最悪な状況。

この時点で(てか7月の時点で)5000m16'40切りを諦めることが頭をよぎった。

 

それでも、

ご自身も怪我をしてる中インターバルで引っ張ってくれた先輩ランナー

色々と的確なアドバイスをくれるコーチ

バカ話をしながら一緒に走ってくれるランナー仲間

鍼を打ってくれる先生

先方がどう思ってるかはわかんないけど、僕としてはそれぞれの形で支えてくれたと思ってるわけで、そんなことを考えたら「諦める」という選択肢はなかった。

 

8月末あたりから徐々に状態も戻ってきて、ギリギリ間に合うか間に合わないかという状況。

 

9月1週目から3週続く5000レース。

1.2戦目で状態を強引に上げ、3戦目で切ろうという算段。

 

1戦目。

調整もせず当日の体調もすぐれず17'53。

(二日酔いだったのはここだけの話)

この数日前に行ったペース走より遅いペースだったけど、5000レースのキツさは体感できた。

 

2戦目。

諸事情によりDNS

 

迎えた3戦目、県縦駅伝予選会。

調整も行い、「やることはやった」という感じ。

前日にあった御柱の木造りをどう調整の一環として組み込むかが難しかったけど、幸いその影響はほぼなく当日を迎えられた。

当日は台風の影響で多湿強風という、お世辞にも良いとは言えないコンディション。

3'15くらいで入りあとはどこまで粘れるか、というシンプルな作戦。

スタート地点にいた駅伝メンバーの皆さんが何かを期待してそうな様子だったので「◯◯ポジが決まりません」というセリフを残していざスタート。(期待されていたのはたぶんそれじゃない)

200mの通過が37秒ほどで、入りとしては申し分なし。

想定外だったのは、ペースメーカーとして期待していたランナーがそのくらいのペースで走っていなかったこと。

集団を引っ張ってくれていたランナーも、おそらくチャレンジャー。

ペースが落ち着いたときに飛び出したランナーがいた。

そのランナーについていくか集団の中で走るか、すぐに決断できなかったことがのちに大きく響いた。

変なタイミングで出てしまい、誰かの後ろにつくのか単独で走るのか中途半端な感じになってしまった。

そこで無駄に力んでしまい、後ろから来た集団に抜かれたときにはそれにつく力が残っていなかった。

それが3000m付近。

3000m通過が10分ちょうど。

イーブンペースでこの通過ならいいのだが、3'16-17-27と2000m過ぎからペースが急激に落ちての10分、しかも余力がほとんどないというかなり厳しい状況。

ペースを上げる力は残っておらず、結果は17'12。

32秒も足りないという惜しくも何ともない結果。

 

レース後は自分が思っていた以上にヘコんだ。

そんなときに、監督から温かい言葉をたくさんもらった。

 

ちょっぱやランナーからは慰めのメッセージをもらった。

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「頑張った方じゃん」。

たぶん、この方からもらえる最大級の慰めフレーズ。

そのお言葉に、僕も慰められた方だ。

 

レース前には応援メッセージを送ってくれて、レース後には取り止めもないことを話しながら一緒にラーメンを食べてくれたランナーにも救われた。

 

 

さて、これで一区切り。

ここまでの練習をフルやハーフにつなげようと思う。

 

※全ては◯◯ポジが決まらなかったせい。