登山2022其の三~硫黄岳-天狗岳~
7月26日(火)、ラン仲間のオグオグさんと登山に行ってきた。
目指すは八ヶ岳のひとつである硫黄岳。
んで、それだとすぐ帰ってこれちゃうから時間と天気と睨めっこしながら、可能なら根石岳か天狗岳まで行きますかという計画。
スタートは桜平駐車場。
駐車場に着くまでの道はけっこうアドベンチャーで、激しく路面が荒れていたりギアを1速に入れなければ登らなかったり給油ランプが点灯したり。
はじめのうちは道が舗装されており、登山というか散歩気分。
色々話していたらあっという間に夏沢鉱泉。
色々話していたらあっという間にオーレン小屋。
色々話していたらあっという間に硫黄岳と赤岩の頭をつなぐ稜線。
横岳、赤岳、阿弥陀岳には心が癒された。
ちなみに、内容が思い出せないから「色々話していたらあっという間に」を繰り返してるわけじゃなくて、ホントにあっという間に着いた感じ。
桜平駐車場から赤岩の頭まで1時間40分くらい。
普段ジョグで走る時間と同じようなもんだからあっという間。
ここまでくれば硫黄岳はもうすぐそこ。
赤岩の頭から硫黄岳山頂までは「思ったよりも遠いな」と思ったけど、無事硫黄岳山頂に到着。
休憩の前に爆裂火口を拝みに行く。
前回天狗岳に登った時に爆裂火口を見たときは「崖??」としか感じなかったけど、実際にそこに立ってみると迫力満点。
山頂の半分くらいがないことに気づかされる。
飲まず食わずでノンストップで来たので、ここで小休止。
おにぎりを食べたり飴をなめたりしながら今後の行程を話し合う。
天気は大丈夫そう、少しガスってきたけどひどくはならなさそう、ということでひとまず根石岳、あわよくば東天狗まで。
「んじゃ出発しますか」と言いながら荷物を確認していると、「・・・ん?さっきまでここのポケットを触ったときにあった手ごたえがないぞ・・・」
何度触っても手ごたえがない。
中を見てもあるはずのものがない。
あるはずのものとは何か。
そう、車の鍵である。
「・・・オグオグさん、やべーっす、鍵落としました・・・(゚Д゚;)」
「マジっすか!?(゚Д゚;)」
「途中まではあることを確認してたんすけど、たぶん稜線に出た後のどこかで落としました・・・(゚Д゚;)」
「探しに行きましょう(;^ω^)」
「マジか!?ふざけんな!」とも言わずに「探しに行きましょう」と言ってくれるオグオグさんはマジ神。(心の中では「マジふざけんな」って思ってたかもしれないけど・・・)
休憩前に寄った場所が硫黄岳山頂の看板だったため、探しながらすぐ近くのそこに向かう。
看板前に着いたら
「写真撮ってもらっていいですか?」
とおっちゃんに声をかけられ、「鍵探して焦ってるなんてバレたくない」なんて無駄な見栄から、努めて冷静に
「いいっすよ〜」。
すると、そのおっちゃん一味のおばちゃん、もといお姉様が
「あれ?これ何かしら?」とヒョイと持ち上げたものは黒くて四角い物体・・・。
「・・・!それ僕の車の鍵っす!!(゚o゚;;」
捜索開始から数十秒で発見された。
「無駄に見栄はって写真撮っといてよかった〜」と、努めて冷静に心の中だけで思う。
てか、拾ってくれた平林さん、本当にありがとうございますm(_ _)m
おかげでチーンとなった下山にならなくてすみました。
車の鍵はザックの奥底にしまい、気を取り直して根石岳に向かってレッツラゴー。
夏沢峠に向けて下っていると森林限界が近づいてくるのが見えてくる。
その後しばらく森林帯を歩くとヒュッテ夏沢に到着。
ヒュッテ夏沢は休業中なのか、人の気配が全く感じられず、トイレも使えなかった。
「へ~ここが境目なんだ~」と思ったけど、色が変わるわけでも空気が変わるわけでもないので境目だと実感はできず。
とりあえず境目、とにかく境目。
色々話しながら淡々と歩いていると箕冠山(みかぶりやま)に到着。
茅野市から八ヶ岳を見ると箕冠山は「俺もここにいるんだぞ」と地味に主張してるけど、実際に登ってみると「あ、ここなんだ」という感じ。
特に眺望がよさそうな雰囲気でもなかったので「うん、根石岳行きましょう」ということに。
ちなみに、当初の予定ではオーレン小屋から峰の松目を経由して硫黄岳に行く予定だったけど、「峰の松目からは眺望よくないよ」と教えてもらいスルーした。
峰の松目も箕冠山と同様、茅野市から見ると主張が地味に強いと感じる山だ。
※あくまで個人的感想です。つーか、実際に登ってみて「あれは〇〇山だ」とやっと覚えられる。八ヶ岳わかりづらい。
※※あくまで個人的感想です。
途中にコマクサの群生地がありパシャリ。
全然きれいじゃねー。
写真を撮る腕の問題ではなく、見頃を過ぎてたんだと思う。
コマクサの見頃の時期を詳しく知らんけど。
んで、さらに稜線を歩いて根石岳に到着。
後ろに見えるのは東天狗&西天狗。
時間的にもう少し先まで行けそうだったため、東天狗を目指すことに。
ここでも稜線を歩く。
稜線歩きは八ヶ岳登山の大きな魅力の1つだと思う。
東天狗に到着。
後ろに見えるのは西天狗。
南のほうに見えるはずの硫黄岳の爆裂火口はガスってて見えず。
かわりに、前回東天狗に登ったときに撮った写真をARチックにオグオグさんに見せてあげた。
東天狗で小休止したあとは、根石岳→箕冠山と経由して桜平駐車場を目指す。
夏沢鉱泉付近を流れる川を見ると、硫黄のせいか川の中の岩が赤くなっていた。
下山後は塩壺の湯で汗を流し、ロイヤルナンハウスで空腹を満たす。
ここのあんこチーズナンが大好き。
オグオグさんのパートナーのお店の話だったり、「もし〇〇を開業したら」の妄想話だったり、景色も会話も楽しめた登山だった。
※妄想話の実現可能性は13%。